デートはやめよう

12月、冬なんて本当は来ないんじゃないかなんて言っていたらもう1月になっていた。朝は泣きそうになるくらい寒いし、外の匂いはすっかり変わってしっかり冬になっていた。たまにつけてる日記もクリスマス前から書いていない。やる事が多いわけじゃない。映画も見るし、本も読む。買い物に出かけたりもするし、誰かと遊びに行くことだってある。私の20歳はもうすぐ終わる。とても目まぐるしい1年だった。色んなものを手に入れ、同時にひとつひとつ失った。だけどそのどれも、びっくりするほど後悔していない。私はきっと誰かを何らかの形で悲しませている。それも全部わかっている。大森靖子を聴くだけで苦い顔をされる世の中でも、私は大森靖子を聴くし、漫才を横目で見ながら彼の耳元で好きだと言うでしょう。愛を試したって、生きていると実感できる訳じゃない。それでもやっぱり確かめたくて何度も繰り返している気がする。私は生きていたい訳じゃない、それでも生きている実感が欲しい。わがままで欲深くて最低で構わない。足りないくらいが丁度いい。