はちくちバトルコロシアム

最近Spotifyを開いては芸人のラジオを聴いている。そんな毎日だ。皆さんもぜひ。

 

その日はとんでもなく苛苛していた。雑な男と雑にやって、急かされるようにホテルから出たからだ。「もう1本煙草吸ってもいいですか?」って言ったら「いや、外で吸えば?」って言うような31歳だった。ホテル代も割り勘だったというのに一体何なんだろう収まらぬこの苛立ちは。

もうどうでも良くなりまくっている私は本来会おうと約束をしていた人に今仕事終わりました、とかいう大嘘松のメッセージを送った。最低である。彼も彼だが私も私。本当にすみません。あー、でもめっちゃラーメン食べたいなあとか思いつつ、今から会おうとしている人と食べようかなとか考えていた。でももう9時を回っていたからもちろん、その人はしっかりご飯を食べていて、ホテルのラーメンも美味しいよ、とかいう分かりきった嘘とともにホテルへと向かうのでした。ホテルで集合するような出会いは、本当に風情も情緒もクソもなくて面白くない。出来れば居酒屋でお酒飲んで、2軒目どうする?みたいなゆるい駆け引きを楽しみたい。しょうもない女なので。今回ばかりはそんな事もなくこれから必ず始まることを受け入れるしかない空間でちゃちいラーメンとピザ、ビール片手にめちゃくちゃ食べた。どうでも良い雑談を交わしながら軽い触れ合いも近づく距離も、全てを受け入れるしかない、そんな気持ちだった。ただ、変な言葉責めだけはずっと理解できなかった。見られるのが嬉しいんでしょ、とか恥ずかしいのが好きなんでしょ、とか言われたけど、確かに好きかもしれないけど会ってまだ数分の貴様にされても興奮はしないかもなと冷静に思っていた。セックスペシャリストと公言されていた彼は、まるで催眠術をかけるかのように言葉責めをしてくる人だった。もしかして見られてるかもしれないね、全然平気だっていってたもんね、こんなことされても全然平気だもんね?みたいな事を一生言ってた。まるでヤラセのバラエティみたいや。はたまたダブルヒガシのセックスバトルコロシアムのよう。私は一体何をやらされているのか、変なエンタメに付き合うことになってしまったような非常に嫌な感覚だった。しょうみ帰りたいニュアンス。全然私のことを分かってない人にお前はこういうのが好きなんだろ?とか言われてる感覚でしかない。間違ってるよあんたの生き方は。

ちなみにラーメンはラ王以下、マルちゃん正麺以上だった。

春だね。

そろそろ春だね、と言ってもいい感触になってきたきがする。桜はもう散り、まばらにしか咲いてないけれど。真っ暗な部屋で、不貞腐れて目を瞑って収まりの良い腕の間に潜り込んで静かにしている時を思い出す。私は眠ったふりをして規則正しく呼吸をする。それ以外何もしない。頭を触る彼の手は、私のもみあげ辺りの髪の毛を1束ずつ引き出し、顔の横へ綺麗に整列させてゆく。今日の空を見て何となく思い出した。とてもいい天気とは言えない曇り空。雨が降りそうだな。

試してみたい

6月は雨が沢山降ってまつ毛が上がらなくてうざい。あと髪の毛をブリーチしてからめちゃくちゃうねる。とか言いたかったのにもう梅雨は開けてしまった。この間必死に書いたブログが跡形もなく消えてしまったことがめちゃくちゃ悲しいんだけれど、また思い出して書こうとしてる。無理かも。あの時の気持ちと今は違うし。

私の友達が気になる人に酷い別れ方をされてしまったかもしれないととても落ち込んでいる。私はいつだってその子に幸せでいて欲しいのでその男には本当に怒りしかない。許せない。絶対に跡形もなく彼女の記録と記憶から消えて欲しい。だけど私の友達は本気でその人に惹かれていた。羨ましくなるほど楽しそうで嬉しそうだった。私はそんな風に人生を楽しむことってできるのかな、なんて考えている。私と仲良くしてくれている人がいるけど、その人とそれ以上仲良くなろうとかその人のことを深く知りたいとは思わない。思わないようにしている。もはや知っていると思い込んでお互いを深い仲だと勘違いしている気もする。恋愛とは一体どういうものなのか、全く分からない。会う理由のないLINEを不毛だと感じて既読無視をする私は本当に可愛くないけど、私は会いたいと思っているからしてしまうことでもある。みんなに一生理解されなくていい、これはこれで楽しい。秘密にしていることがある方が私はずっと楽しい。つかず離れず、執着なんて絶対にしないでいる。

と思っていたけど、会社からの帰り道、似ている人が女の人と手を繋いで歩いているのを見て一瞬が何度も繰り返されるような感覚になった。息が止まりそうとはこのことかもしれない。私は最低だ。結局なんにも変わらないのだ、あの子も私も。頭でわかっていても他が全部置いてけぼりだった。まるで最近流行りの音楽のイントロのようだ。最近の音楽は歌から始まる。本当に許せない。

イノマーががんになって亡くなるまでの1時間弱の番組を見てボロボロ泣いた。本当にひどく疲れて2時間寝た。あの時の感情はきっと本物だけどうまく説明出来ない。すごい良かったの一言ではどうしても表すことが出来ない。なんでも言葉にしなきゃいけないのはとても生きにくい。最近ずっと心が苦しい、これはきっと理由がひとつじゃない。あなたにわかって欲しいんですなんて一生言わないよ。

恐れと可能性

恋愛とはなんのかもうここ数年本当に分からない。どこか惹かれる男の人はまだときめきがあるけど、近づいてみると絶対にときめきが遠のく。私が追いかけていたのは魅力的な男の人ではなく、ときめきだった。いつまでそんな幼稚な考えを大切にしているのと私も思う。魅力を感じる人が男の子から男の人になっているというのに、私はまだあの頃から少しも動けていない気がする。

でも男の人が持っているものは、やはり私に無いものだった。だけどそれが全部欲しい訳じゃない。私が言いたいのは、お寿司か焼肉、どちらかに決めないと太ってしまうみたいなことだ。愛とか恋とかが欲しいわけじゃない。身勝手な私の寂しさを半分ずつにしてくれたら、本当はそれだけでいい。行ったことない場所でひとりで寝るのは怖い。だから手を繋いでいて欲しい。

だけどそんな人がいるかどうかなんて、私が1番知っているよ。

さんかく四角

あんまりにも暇すぎて、毎日眠たい春がきた。最近の私は何にもしていない。それは半分くらい嘘だけど、記憶に残らないほどどうでも良い気持ちが多い。感動することもない。あっても忘れている。だけど悲しいことは痛いほど覚えている。それは多分昨日のことだから。 

気がつけば働き始めてもう1年が過ぎてた。1年も働いて偉いとしか思えない。えらい。

すぐに大人はもう大人なんだから、とか言ってくる。

大人なんだから言わなくても分かる事、なんてない。私はただいつも通り21年生きただけの私なのに、分かってないくせになんでわかったようなことを言えるんだろう。それなら変わらないで、そのままで良いからね、とか言わないでほしい。面白い話をできなくてなんとなくそれが怖くなってしまって喋れなくなってしまった。大人のくせに家で無口でいることはそんなに悪いことなのかな。きっと怒った拍子に口から出てしまっただけの言葉たちだったと思う。そんなに深い意味はなかったとしても言われた方は結構辛い。だけどじゃあこれからどうやって一緒に暮らしていこうとか、そんなことも考えてしまう。でも怒ってる。こういう時私は高田渡を思い出す。ありがとう高田渡

誰のことも嫌いじゃない。むしろちゃんと好きだし、楽しく生きててほしいのに、ストレスを溜め込んでしまいそうなら一緒にいない方がいい。だけど私には帰る部屋も家もない。(部屋が無いのはお母さんが使ってるから)まあもう大人なんだし、一人暮らしをしないといけませんよと言われているんだね。でもそんなお金を毎月使うのが怖い。今不安なのそれだけ。倹約家発動しようかな。今は無理かも。使いたいお金がバカみたいにある。気持ちでね。

デートはやめよう

12月、冬なんて本当は来ないんじゃないかなんて言っていたらもう1月になっていた。朝は泣きそうになるくらい寒いし、外の匂いはすっかり変わってしっかり冬になっていた。たまにつけてる日記もクリスマス前から書いていない。やる事が多いわけじゃない。映画も見るし、本も読む。買い物に出かけたりもするし、誰かと遊びに行くことだってある。私の20歳はもうすぐ終わる。とても目まぐるしい1年だった。色んなものを手に入れ、同時にひとつひとつ失った。だけどそのどれも、びっくりするほど後悔していない。私はきっと誰かを何らかの形で悲しませている。それも全部わかっている。大森靖子を聴くだけで苦い顔をされる世の中でも、私は大森靖子を聴くし、漫才を横目で見ながら彼の耳元で好きだと言うでしょう。愛を試したって、生きていると実感できる訳じゃない。それでもやっぱり確かめたくて何度も繰り返している気がする。私は生きていたい訳じゃない、それでも生きている実感が欲しい。わがままで欲深くて最低で構わない。足りないくらいが丁度いい。