そのまま

久しぶりに本を読んでいる。最後に読んだ本はなんだったろうと考えているけど、なんかチーズとネズミの話だった気がする。企業戦略!というような本で、感動ってよりかは感心。今度は田辺聖子ジョゼと虎と魚たちという本。ジョゼと虎と魚たちっていう映画化していたなーと思いながら買って読んだら、短編集だったらしくジョゼと虎と魚たちまでたどり着くには少し時間がかかりそうだった。田辺聖子の書く物語はまるでエッセイのようだった。とても近く、あまりにリアルで、言葉が面白くてよかった。様々な恋愛が完成を知らずに描かれているのだからもう、それは、たまらない。そうぞうりょく、なのです。幸せの形がどんどん分からなくなる。悪いことじゃない、多分いいこと。今が一番幸せだと感じたら、もうそれ以上を求めなくなってしまったら、全てお別れなのです。なんだかよく分からないけど、自分に置き換えては、自分を育てていく気がする。相手に別れを切り出される、ってことはもしかしたら自分が相手を必要としていないから起こることなのかもしれない。もう既に自立してしまったと勝手にそうなっているのかも。こうやってもうめそめそせず、猫のように人間を育てているんだぞ、と思って生きてゆきたい!