わすれちゃった

色々もうやめようか、とか考えている。またおんなじことをしてはやめてを繰り返している。今欲しい物が特に無くて、だけどなんとなくで携帯を新しくした。iPhoneの良さが分からなくなってきたから、もうそろそろこの機種でさようならしようかな、とか思っている。多分あと4年くらいだね。その間にまたわくわくするiPhoneが生まれるかもしれないし、その時はその時。いまは画面いっぱいの液晶に少しだけときめいていたいよ。私たち、いつでも執着して安心している。決まったコンビニへ行って同じものを買っている。本当にそれでいいの?なんていいに決まっている。美味しいものは美味しいし、近いところにあるんだから。からあげ棒に飽きたらきっととり竜田を買うよ。だけどちょっと思っている。とり竜田よりも、揚げ鶏の方が美味しかったし、ナナチキも新しくなる前の方が美味しかった。前の方が良かったのに、見ないふりをして忘れたふりをしている。リニューアルするごとに少しずつ値上がりしていくのも、内容量が少し減っていくのも悲しいくらいよく見えている。分かっているけどね。それでもなんでかまた同じ店へと自転車を走らせている。こんなの、もう やめるんだと言いたい。あの時の磯辺と私は全く同じ。腕で目を覆っている。執着していてはやってられない。ひとりでも生きてゆけるけど、どこかで考えているあの子のことやさびしさも、きっと安心だから。手放すことが出来なくても、ちゃんと諦めを見つけてね。