うそだよ

興味がない人間が山ほどいる。大阪に住んでもうすぐ20年が経とうとしているけど、今も仲の良い友達は両手で足りるくらい。学校に通えば沢山の人に出会えるけど、卒業する頃には殆どが興味のない人になってしまって何年か経つと名前も思い出せなくなる。新しくなった家の柔軟剤の匂いが気に入らないのでちょっと嫌な気持ち。大人に近づけば近づくほど自分の周りには良いと思うことやものしか置きたくなくなる。嫌いなものがどんどんわかるようになってくる。あんまり自分のことを考えるのが好きじゃないから、最近の暮らしはとても辛い。まいにち人と比べられ、優劣をつけられ、自分の価値が明確になればなるほど何も出来なくなる。期待してはいけない。私は君が思っているほど冷静で変わっていて、面白い人なんかじゃない。こうして長くいればいるほど本質が見えてくるなんて思っているのなら、もっと昔の友達だった人たちを大事にするべきなんだ。どんどん夜に近づいて、不明瞭な約束をしたこととか本当はとっても後悔している。私は待つことしか出来なくて、化粧とか本当はとっくに終わらせてしっかり準備しているけど、心のどこかで行きたくないと思っている。TheSALOVERSを聴きながらあの頃とか思い出してる、あの部屋とか、私は知らないけど。私の青春には存在しない洒落たバンドを聴く君と私はやっぱり違うようだ。吉岡里帆が映画で君と呼んでいるのがすごく良かったので拝借させていただきました。幸せになりて〜。