あいという

前置きを長々と書いてしまって今全部消した。別にこんなこと書きたくないのにしょうもない話をしてしまうのは本当悪い癖です。梅田になんとなく行って無駄に阪急が乗りたくなってしまったり、本屋さんで買う気のない漫画を買ってしまったり、中崎町に行って怖くなってすぐに帰ってきたりした。やることが全部終わったのでとっても暇になっている。やっと紅葉なんかが綺麗で嬉しくなったのに、なんか冬になって上着が必要になってきた。万博の桜の葉が綺麗になる頃には白い息とか吐いて何にもない北新地を行って帰ってくるだけなんだろうな。前には知らん恋人、可愛い女、ダッフルコート着た胡散臭い男とかがどしどし歩いている。正直たまに怖くなる。小さい頃は冬になったらお母さんとかおばあちゃんとかが先に寝て私の布団を温めてくれていたのに、今ここにあるのは私の体温だけで、それなのに十分温かい。これって非常にまずいのかもしれない。実は。

何を考えているんだ。私は今就活生なのにこんな人間という概念を再構築している場合ではない。最近みた短編小説を忘れられない事を原因にしたい。向田邦子の恋愛は面白かった。誰かが怒っていて女の人は不満げだった。本当に好きな人とか、結婚した人とか、幸せとは何なのかがすごーくわからなくなるのにやっぱそうだよなと納得してしまった。愛とは、人間の欲が作り出す虚像だったのかもしれませんね。