おとなじゃない、おとめです

ミッドサマーという映画を見た。学校が終わるのが遅くなってしまったけど、どうしても水曜日に見たくて私は急いで映画館へ向かいました。水曜日はチケットが安い日。高校生ではなくなってしまった私のチケットは、ただの嗜好品になり、暇つぶしにしては少し高い物へと変わってしまった。それでも今年はなんだか趣味に映画鑑賞と書けそうなくらい映画を見たくなっている。それも映画館で。その代わりといってしまっては可哀想だけど、読書が趣味からすっかり消えて、絵本を読むことが新しく加わった。時間が沢山ありすぎて暇だ!と思った時に、本を買おうと思って書店まで行ったけれど棚を見てもどれもドラマの書籍化、映画の書籍化。なんだか今はそういうのじゃないし、私はただ、誰かが作った素敵な言葉を知りたいと思っていたのでふらふら背表紙のあらすじを読んでは全部棚に戻し、家に帰ったのです。そんな時にお母さんがちょうど家で海よりもまだ深くを見ていて、私もその映画は何度も見たけど好きだからまた見ていた。映画は面白い、何度見ても池松壮亮は素敵な人。なんとなくずっとそこにいそうな気がする人、結婚して血ではない繋がりを結ぶ人々は、どうやってうまく生活をしてゆくのかまだ私には分からない。それでもきっとうまくいくよ、と映画は私に少しずつ教えてくれるのです。私には分からなくて怖いものが沢山ある。知りたいと知りたくないの狭間で安定さえする。今はどうしても自分の気持ちを安定させたくって、何も知らないでいることにした。私には勇気がない。私もずるいのでお互い様だということにしておいてね。昔は峯田和伸が好きだと言っていたTheピーズもなんとなくメロディーが気に入らないと思って聴いてなかった。でも今聴くTheピーズはとっても素敵で、心が鍛えられそうだ、なんて思う。私は音楽に意味を求めてしまっているのか、と思うと少し悲しくもなるけれどでも。鈴木茂砂の女のメロディーセンスは最高だと思うし、ミツメのあこがれはスネアの響きがなんとも心地よいと思ってる。よかった。考えても、感覚でもおんがく、すきだ。