ふつうじゃいられない

私はどうしても平沢進が聴けない。怖いのです。いい曲があることは知っていても、アルバムひとつ分聞く頃には熱を出して寝込んでしまいそうなくらいには怖い。 しりたい気持ちはあっても私は当分進んで聴こうかとは思わないだろう。昔付き合っていた人が1番好きだったのはデビットボウイと平沢進で、別れた今、なんだかもう一生聴けない気がすると思っている。あの人は変だったし、私は細野晴臣が好きだった。なんか合わないし、好きになれなかったって理由でさよならをした。だけどたまーに、別れる時私の事あれだけ好きだと言ったくせに潔すぎるな、とか考えて怒っていたりする。私は自分が言い出しっぺのくせにこんなことを思っている。戻りたいのかと言われたら戻りたくない。でもどうでもいい人にはならない。ステディ以外の道で付き合っていけたら良かったのに。思い返すとLINEを交換しようと言ったのも、映画に誘ったのも私の方だった。私はあの人のことを気になっていたし、変なところが好きだった。好きだったくせに嘘をついて別れた。反省はしているけど後悔はしていない。そして私は未だにここからちっとも動けずにいる。私に好きな人ができたとて、既にもっと好きな人がいたとて、その人との関係性を崩してしまうことが怖い。このままでいたいけれど、いつまでもこのままでいれるわけではないのかもしれない。これからの1年は私が思っているよりもっと、ずっとはやい。不安だ、私は幸せな恋愛にたどり着けないまま10代とお別れなのだ。幸せな恋愛を知らないまま、存在させず、ぞんざいにして。未来はないけど泣いちゃダメさ…